3・25金
桜も咲き始めました。みなさまのところはどうですか?
コロナで桜の木の下での飲食は微妙ですが。
<ご報告>
以前から農産物ETFのDBAを紹介してきましたが指値が刺さらず買えていませんでした。昨夜ようやく買いました。22.05ドル200株、約50万円。これで3月のスポット買いは合計200万になりました。他はグーグルとマイクロソフトです。
手持ちのドルはSBIにはあったのですがSBIでは取引中止でできませんでした。なのでマネックスで高いドルを買って買いました。楽天でも可能なようです。
ところで円安が止まりません。しかも独歩安です。
普段ドル円チャートが一般的なので円ドルチャートは衝撃的です。
下は日足
いかがでしょうか?まさに急落!RSIは見たこともない13.9です!
いったいどうしちゃったんでしょう?
「ロシアのせいに決まってんだろうが!」「ロシアが悪い」
確かにロシアのウクライナへの侵攻は歴史的暴挙です。
1236年のモンゴル軍バトゥによるキエフ攻略を彷彿とさせる暴挙です。
しかも大昔の野蛮な時代ではないので許されるものではありません。
ところでモンゴルとロシアは似た文化を持っているのをご存知ですか?
モンゴルがロシアを2世紀半に渡って支配したモンゴルタタールのくびきの時代にはロシア王朝の先祖はモンゴルの手先となって徴税人を請け負いました。
日本でいうと地頭みたいな感じでしょうか。
だからロシアの地域の中ではモンゴル中枢に最も近かったのです。
もっとも被害者の数ではスターリン飢饉と呼ばれる1932年1933年では600万人がなくなったと言われています。しかも餓死と伝染病です。スターリン最強 モンゴル超え!
しかも作物は豊作だったのですから完全なる政治の問題です。
話を円安に戻しましょう。
円の独歩安
今回の円安は対ドルだけではなくてほぼすべての通貨に対して進んでいることです。
いつもは危機には円高になっていたのにも関わらずです。
ドル以外の通貨のチャートは自分で見てね
貿易赤字進行 日本からお金が流出中
1月の貿易赤字は2.2兆円で過去2番めの大きさ、2月は6682億円の赤字
もっとも日本の貿易赤字は恒常的なもので貿易外収支で稼いで経常収支では黒字という構図です。
しかし今回は経常収支も赤字になっています。
つまり「お金が日本から流出している」ということ
原因は原油高、エネルギー高、資源高
赤字の一番の原因はエネルギー価格の上昇としています。しかし本格的な原油の値上がりはロシア侵攻以降ですから3月以降の貿易収支は赤字拡大かもしれません。
ガスは長期契約でしょうが長期的にはコスト高は免れません。
それを受けて商社株は高値を更新しています。バフェットさすが!
円安はいつまで続く 原油高が続く限り
原油高が続く限り円安は進行します。原油価格についての予想はむずかしいです。ロシア憎しの政治問題だからです。
ロシア産の原油の売り先がなくて日量250万バレルくらい余るそうです。
この分を他の地域が増産できればいいですがそんな都合良くはいきません。
中国やインドがこっそりロシアから買うのがいいですが、こんな発言も多分非難されるでしょう。今はロシア憎しが何事にも優先されているからです。
冷静になるまでにはまだまだ時間がかかります。
それに政治家は電気代がいくらあがろうが、ガソリンが高かろうが理由がロシアならなんとでもいいわけができます。むしろ原油価格を下げようとするほうがなにかにつけて非難されるでしょう。
一方産油国も増産して価格を下げるメリットは皆無です。
だから現在は地球上で原油を下げる要素がありません。
全員が風呂に入らないようにすれば別ですが、友達はうんと減るでしょう(笑)
原発再稼働は岸田政権はしないだろう
広島選出の岸田首相は核アレルギーがすごいもしくはすごいふりをしているので原発再稼働はしないでしょう。世論も「金より安全」という人が多いのでしなくても大丈夫です。
結論
貿易赤字は当分続く、円安も続く
かなり前ですが私が参考にしている山崎元さんが読者の質問に答えて
「将来日本の力が減退して円安が進むのが心配なのですが」という質問に
「全然心配は要りません。まあ120円くらいになって考えれば大丈夫です」と答えてらっしゃいました。
その120円を突破していましました。
そろそろ円安対策を用意したほうがいいでしょうか?
米国株フル投資の人はウハウハだよね
もっともこれは一般人の話で米国株フル投資のあなたはさぞうわうは、ウキウキ、でしょう!
やはりリスクヘッジとしても半分は海外資産で保有するという私の主張は間違ってないです。
なのに本人の海外投資がまだその水準に達していないのは情けないですが(わらい)
今後はどうなるの?
これに対するわたしなりの結論をはじめに言っちゃいますね。
「今回の円安がどこかで止まったとしても隠れ円安は今後も続く」
今回の円安と同程度なのは2016年もそうです。しかしそれからの6年間で同レベルということは物価の差だけ円安が進んだという証左です。
米国のインフレ率は仮に2%X6=12% 日本は0.5%X6=3%
9%分円高になっていてイーブンです。それが同レベルなら9%円安が進んだのです。
これからもこの傾向は続くでしょう。さらに現在の米国は8%近いインフレですからさらに実質的な円安が進むでしょう。
緩和継続、ゼロ金利が固定化している日本
米国の金融政策はみなさんのご存知のとおりです。現在はインフレに全力ですね。とはいえここでも政治が優先してロシア制裁で原油高騰を招いています。
政治家は都合がいいですね。ロシアが悪いと言えば何でもOKですから今までの失政がなかったことになりました。まあ実際にロシアが悪いんですけど。
対して日本の金融政策は今も今後も変わりません。それは「ゼロ金利、金融緩和継続」です。
スポーツでもゲームでも相手の手が決まっていれば勝率は激しく100%に近づきます。
じゃんけんでもグーを決して出さない相手に対してはチョキを出しておけば絶対に負けません。
日本の金融政策が固定化しているならドルで運用するのが有利です。
その中でも米国株ですね!
円安歓迎の日本
本当は円安で恩恵があるのは限られた人々です。輸出企業と海外資産を持つ人々です。日本全体では20%もいないでしょう。その他の輸入企業、中小企業、家庭、年金受給者全員がデメリットです。
しかしなぜか日本では円高は嫌われ円安は好まれます。したがって選挙でも争点にはならないので政府も対策はしません。
政治的にも円安が止まる要素はありません。まして隠れ円安は大歓迎でしょう。
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