チンギスハン米国株永久投資

投資歴40年リタイア済の67歳シニア。凡人投資家が米国株永久投資

私が配当を気にしなくなった理由、配当と株主還元の仕組み

高配当株投資は人気があり多くの方が実践してらっしゃいます

「高配当株投資」が良くないというつもりは全くありません。

だから誤解しないでほしいのですが、そんなに人気があるからこそ知っていただきたい、確認してほしいことがあるのです。これは私自身が実践し研究してやっとわかったことなのです。(わかるのが遅すぎだろう!と突っ込まれそうですがあまり記事で見かけませんので書きます)

だからどうぞ気分を悪くしないで読んでいただきたいと思っています。

 

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またちょうどこれから「米国株」を始めようとする方、あるいは初めたばかりの方も「高配当株を志す方は一番多いですから」投資を確認するいい機会となるかも知れません。

 

とはいえ固くて読みづらい記事は退屈でしょうから質問形式で行きます

 

 

1 あなたが米国株高配当株投資をする理由は何ですか?

「現金配当に決まってるじゃあないか」と思っていますよね。

はい、どなたもそうだと思います。

米国企業の配当性向は日本よりも多いです。


さて米国企業が「株主重視」「株主に手厚い」ことは昨日書きました。 

「配当性向」という言葉をご存知ですか?

 

これも当たり前ですね

日本と米国ではどちらが高いでしょうか?

 

はいこれは米国ですね。

ちょっと古いですが比較の資料を探してきました。

日本も現在はもう少し上がっていますね。データが見つけられませんでいたが多分30%台です。米国に近づいてはいます。

配当性向の面からは米国株を買うのは「正解」です。

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 浮かれる人のイラスト(女性)

2 配当性向の高い会社と低い会社のどちらを買いますか?

これは意外と難しい質問ですね。

配当性向が高くて例えば100%だと、うれしいけど全部利益を吐き出すのも「大丈夫かこの会社?」と思っちゃいます。

しかし低い会社、特に無配とかは買う気が起こりませんね。

適正水準はどこなのでしょう?

業種によるとされていますね。

 

設備投資が必要な、あるいは研究投資が必要な会社はあまり配らずに「業界での競争に勝ち抜く」「シェアを確保する」方が優先です。

ハイテクは一般に低いですね。グーグルなんかは無配です。だから意識せずとも

配当性向の高い会社を選ぶ=ハイテクは選ばない

となっています。

現在の米国の市場をリードしているのはハイテクですから「配当性向が高い」銘柄を選ぶと必然的にハイテクを避けて、その分パフォーマンスはインデックスを下回ります。

 

? 景気が良い時は確かにそうだけど「景気後退時は逆になるのでは?」

という質問があるでしょう。

確かにその傾向はあります。景気後退期ではハイテクの下落の方が大きいでしょう。

しかし米国株自体が長期で見れば「上昇トレンド」にあります。

だから20年以上の期間で見ればやはりハイテクがインデックスを上回ります。

そしてインデックスからハイテクを除外した銘柄群は、自然にインデックスを下回ります。

下は5年の比較チャートです。

上からピンクがハイテクETFのVGT、青がナスダック、紫がS&PのVOO

青がVYM(米国高配当ETF)オレンジがSPYD(米高配当80種ETF)

5年での上昇率は(配当考えず)VGTが155%ナスダックで101%、VOOが68%

VYMが47%SPYDが40%です。配当を加えると少し差が小さくなります。最大のSPYDで10%ほど差が縮まります。

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ここでの結論

配当性向が高い株を選ぶと自然にハイテクを避けることになりパフォーマンスはS&Pを下回る。高配当株は配当性向が高い会社が多いので

「高配当株投資=ハイテクを避ける投資」と言えます。

3 なぜ米国企業は総配当性向(総還元率)が高いのですか?

企業の経営者は利益が多かったからと言って全部配るのは考えものです。

epsが2倍になったからと言って2倍の配当を配れば、次の年は「減配」をしなければなりません。

これは「カッコ悪い」し「経営者が無能」だと思われてクビの危険があります。

だから思わぬ利益がでてもうっかり配るわけには行きません。

 

さてどうする?

 

はいそのとおりです。「自社株買い」の登場です。

ではなぜ「自社株買いが経営者に有利なのでしょう?」

株主=投資家に有利なのはご存知でしょうが、経営者にです

 

いかがでしょうか?

はい、そのとおりです。

 

昨年5ドルの配当を5.5ドルにすれば10%の増配で合格です。

余ったお金は「自社株買い」をすることで株価が上がります。

総発行株式の分母を減らすからです。

 

株価を上げるのは経営者の手腕ですから「株価が同業他社より高い間は安泰」です。

どうせ会社の金ですから「気前よく」自社株買いをするのです。

 

もう一つ経営者自身の利益につながる行動でもあるのですが、いかがでしょう?

 

はいそうですね「ストックオプション」あるいは自分が持っている株があがるのは自分の利益につながります。

ここで総還元率の日米の比較データです。例によって少し古いです。

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 こちらは日米で2倍以上の差がついてますね。100%を越えているということは儲けを全部吐き出してさらに配っています。ちょっと異常ですね。しかし株主には嬉しいです。

 

さてここで問題です。

上の2つの表を見てどうお考えになりますか?

 

私達は配当性向だけを見ていて大丈夫でしょうか?

 

極端に言えば、配当性向が100%で総配当性向が100%の会社A社と配当性向が0%で総配当性向が100%のB社はどうなんでしょう?

 

株主的な利益はどちらもイコールですね。税金とか手数料とかは一切考えないことにします。

 

しかしA社の方をありがたがっていませんか?

現金をくれるという点で。

直接の現金も自社株買いも同じ株主への利益のハズです。

しかし現金配当に目が行くのはバイアスがかかっています。

 

だから配当を出さない業界や会社も米国の会社は「十分に株主に配っているのです」

だから安心して良いのです。日本のように配らずに内部留保を5百兆円も溜め込んではいないのです。

日本の内部留保は本来は「株主のもの」です。

 

ここでの結論

配当が少ない=株主への還元が少ないとは単純には言えない

株主にとっては「総還元性向」が高ければ十分に報いられていると言える。配当や配当性向だけに注目すべきではない。

♣ハイテクは配当が少ないですが「自社株買い」はしています。アップルなんかは儲けはほとんど還元しています。だから配当率での見かけほどハイテクが株主に冷たいわけではないです

4 さて総還元性向の原資はどこから出ているのでしょう?

 

はいそうです。会社の純利益からです。

しかし会社の規模が違えば比較のしようがないですね。

 

そこで便利なのがepsです。

純利益を株数で割った値でドルで表されます。

決算で最重視されるのは①売上②純利益=eps③将来の見通しです。

少なくともプロはそうです。

市場はプロもアマもないので、私達アマも同じでいいんじゃあないでしょうか。

 

売上は市場占有とか業績の基準になって重要です。

そしてそれ以外はすべて「eps」に収斂していると思います。

 

つまり利益を配らない経営者は米国では例外だと思うからです。

 

言い方を変えれば、epsがどう使われようが、具体的には①配当②自社株買い③設備投資や研究や企業買収にですが、それは私達には二の次、三の次のことがらと思うのです。

株主が納得しないような使い方は批判を浴びるでしょうからです。

ここでの結論

私達もプロと同様に「epsとその伸び」に注目していればOK

 

一つでも考える要素が少なければシンプルで成功率は高くなる

配当を考える必要がなければ投資はよりシンプルになります。

能力が高くない素人にとってはシンプルな方が成功率が高いです。

 

私も投資能力は高くないしオマケにシニアです。

これが私が配当を気にしなくなった理由です。

 

最後に

高配当株はその魅力のゆえに「割安」に放置されることが少ない

と感じています。配当の魅力は個人ばかりでなく機関投資家にとってはさらに魅力があります。四半期ごとに現ナマで入金されて決算書の載せることができるからです。

かれらは資金量が膨大な上にさらにレバレッジもかけますから2%と3%とでは素人以上に配当は大きな意味を持ちます。

株式の倍以上の規模がある「債券市場」との比較もあります。

リーマン以降の低金利では高配当株の配当率は長期金利を上回っています。

プロがそれを見逃すはずがありません。

PGなどの高配当ディフェンシブ銘柄が最高値圏にあるのもうなづけます。

 

シーゲル教授は「見向きされない平凡な高配当株」を買うことを推奨しましたが現在の高配当株は注目度が高く人気があり「見向きされないで放置されている」状態ではないです。

 

またしても長くなりました。ここまで長い分をお読みいただきありがとうございました。

それではみなさまの良い投資を!

今回の動画は→https://t.co/hnbfJ1tIPQ?amp=1

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