チンギスハンのブログ

投資歴40年2017年にリタイア済。米国株に投資中。グロース、高配当株、インデックス保有。

<ソフトバンク上場>配当に釣られた投資家の悲劇、原点に帰ろう

ソフトバンク上場は多くのことを投資家に教えてくれました。参加された方にはお気の毒です。なぜならIPOはおいしいことが多く誘惑に駆られて参加する可能性は誰にでもあったからです。

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高配当にばかり目を奪われると冷静に見れなくなる。

会社側が示した5%の配当利回りというのが「売り」の一つだったことは確かです。今の日本で5%税抜きで4%の利回りが安定的に得られれば誰もが誘惑に駆られるのはごく自然なことです。長期保有目的でブックビルディングに参加した人は配当目当ての人が多かったことでしょう。しかし初値が公開価格を割り終値で1282円となると15%安となりほぼ4年分の配当に当たります。株価が同じとすると買値に戻るまでには「4年縛り」になってしまいました。

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投資家が注目すべきは配当性向よりも総還元性向

会社が株主に直接現金で報いるのが配当ですが会社の利益の一部が当てられます。配当に充てる割合が配当性向ですが日本の会社は欧米に比べて低いことで知られています。約30%です。現金以外では「自社株買い」があります。配当と自社株買いの合計が「総還元性向」と呼ばれるものです。米国は自社株買いが盛んで先日アップルは10兆円以上の自社株買いを発表しましたね。株主にとっては税金がかからない分だけ配当よりもメリットが大きいです。総還元性向では日米ではダブルスコアの差があります。投資家としては自社株買いも含めた「投資家への還元」に注目すべきです。

さらに大事なのはEPS(一株当たり当期純利益)

会社の純利益を一株当たりで表したものがEPSです。会社はこの利益を主に将来への投資に向けます。投資の成否は会社の競争力、しいては会社の存続にかかわるからです。そして残りを株主への還元に充てます。投資家としては現在の稼ぎ、将来の稼ぎがもっとも注目すべき事柄です。今だけ良くても将来の見通しが悪ければ長期的なリターンは悪いからです。とはいえ将来を見通すのは難しいことです。だから将来の見通しをめぐって些細なことでも株価は大きく上下します。

投資が終わった会社の配当性向は高い

その業界で地位を確立し利益率が高くかつ設備投資が不要な会社では配当に回せる割合が高くなります。高配当ディフェンシブ銘柄といわれる食品や日用品タバコなどです。このような会社への投資は人気があります。業績が安定していて配当を受け取れるのが「幸福感」が高いからです。逆にハイテクなど将来への投資が必要な業界では配当はゼロかあっても非常に少ないのが普通です。「今は我慢してね」というわけです。

ソフトバンクは高配当を出せる状況にはなかった

将来の5Gが控えており設備投資にお金がかかる通信業界では本来配当に回せる余裕はないはずです。なのに75円配当性向で70%を超える配当の提示はあまりにも不自然です。配当に弱い投資家の足元を見た作戦としか思えません。それに釣られた投資家は勉強不足と言われても仕方ありません。さらに中国製の機器が使えなくなりそうな状況では設備投資資金がかさむのは必至の状況です。

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まとめ

1 ソフトバンクの高配当の提示は初めから無理があった。高配当に弱い投資家に付け込んで巨額の資金を集め(2.6兆円)19兆円の有利子負債を減らしたかったのだ。

2 その作戦にまんまとのせられた投資家は痛い目に合った。しかしこれで「株式投資の原点」に帰れれば安い授業料と言える。

3 投資家が真に注目すべきはEPSの推移であり配当ではない。特に無理な高配当には危険があることを知るべきだ。

以上偉そうに書きましたが実は私も長い投資生活で何度も痛い目にあってきました。今回もSBI証券にかなりの現金と100ポイントのチャレンジポイントがありもらえそうな状況でしたが応募しませんでした。その理由は①成長性が見込めない②悪条件が重なったのに価格が据え置かれた③証券会社の営業が必死に売り込んでいるという情報があった④世界的に株価下落が鮮明⑤とれても10%以内と考えられた。などです。

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